ホラー映画「N号棟」は2022年4月29日(金・祝日)・新宿ピカデリー他で全国上映されました♪
実はこの映画、公式サイトのイントロダクションにも掲載されているように、2000年に岐阜県で実際に起きたとある心霊事件がモデルになっています。
モデルになった事件の全貌を、映画「N号棟」あらすじ・ネタバレと共にお送りします。
- 映画「N号棟」モデルの心霊事件とは?岐阜のどこで起きたのか
- 映画「N号棟」あらすじとちょこっとネタバレ/キャスト情報も
ホラー映画リゾートバイトあらすじ元ネタ/出演者やロケ地・上映館
映画「N号棟」岐阜で起きた心霊事件の全貌を解説
映画「N号棟」のモデルとなった心霊事件は1999年~2002年に起き「幽霊団地事件」や「富加町のポルターガイスト」と言われています。
「幽霊団地事件」が起きたのは岐阜県富加町で、事件名の通り団地内で数々のポルターガイスト現象に見舞われました。
現象が起きた団地は階建ての公営住宅で、全24世帯の内の15世帯がポルターガイスト現象の被害に遭いました。
「幽霊団地事件」のポルターガイスト現象
- 激しいラップ音(ほぼ各戸で起こっていた)。
- 食器が勝手に飛び出す(お皿が横に飛ぶ等)
- 住人の主婦が見ている前で磁石式の開閉扉が勝手に開いて、中の食器が飛び出した。(約2メートルの地点まで何度も飛んだ)
- 磁器のお茶碗の一部が、四角くナイフで切り取ったように割れた。
- 玄関のドアが開く音がした後で、下駄箱がひとりでに開く。
- テレビのチャンネルの選局が勝手に変わる。
- 深夜2時にコンセントを差していない筈のヘアドライアーから、熱風が出る。
- 壁がきしむ音や何かが走る音が聞こえる。
- コンセントにつないでいない扇風機が勝手に動く。
- シャワーの水が勝手に出ており、止めると水は止まるが床は濡れていた。
- 水道の蛇口から勝手に水が流れ出す。
- ガラス瓶が転がっている音、トンカチで叩く音、のこぎり、金槌、階段を上る音などが聞こえた。
- 部屋や駐車場、階段、非常口などで女性の麗が立っていた、歩いていた。
- 住人が見ている目の前で窓のカーテンが、ひとりでに開く(一気に開かず四段階に分けて少しずつ開いた。)
「幽霊団地事件」が世間に出た経緯
最初に「幽霊団地事件」を報じたのは地元新聞の中日新聞。
「食器飛ぶように落ちシャワー勝手に 幽霊? 住民避難騒ぎ 岐阜・富加町営住宅 祈とう師呼び厄払い」という見出しで2000年10月13日の夕刊15面に報じました。
この新聞報道を皮切りに、報道各社により様々な媒体で「幽霊団地事件」が報じられ一気に有名事件となりました。
中にはテレビ朝日系列番組「ニュースステーション」など、住宅内にテレビカメラが入り現象のあった食器棚などの撮影や、住民へのインタビューも行われました。
現地中継中にはポルターガイスト現象は特に起きなかったそうです。
結構な頻度で色々な報道機関が報じることにより、「幽霊団地事件」は当時の日本人の内、かなりの割合で目にしたり耳にすることとなりました。
「幽霊団地事件」の終幕
報道されると共に団地には全国各地からかなりの人数の「自称霊能者・降霊術死」などが除霊と称して訪れるようになり、「みて(視て、診て)さしあげる」や「除霊してさしあげる」と住人等に迫ることも。
しかもその中には所謂「インチキ霊能者」「霊感商法」など、最初から1回の除霊で100万円という高額な金銭を要求する詐欺師の類も交じっていました。
中には自称霊能者の詐欺師に騙されお金をとられ、裁判沙汰になった事件も…。
幽霊より人間の方が恐えぇ…!
しかし事件は突然終幕を迎えます。
「建て付けの問題など、欠陥住宅であることが原因だった」として収束したから。
実はその噂を流したのは、なんと団地の住人たち。
でも、もしも本当に欠陥住宅が原因なら一部のポルターガイスト現象の説明が付かないのではないでしょうか?
- テレビのチャンネルの選局が勝手に変わる。
- コンセントを差していない筈のヘアドライアーから熱風が出る。
- コンセントにつないでいない扇風機が勝手に動く。
- シャワーの水が勝手に出ており、止めると水は止まるが床は濡れていた。
- 水道の蛇口から勝手に水が流れ出す。
- 女の人をみたがふと気がつくと消えていた。
- 住人が見ている目の前で窓のカーテンがひとりでに開く(一気に開かず四段階に分けて少しずつ開いた。)
👆の現象は本当に「建て付けなど欠陥住宅」が原因なのか?
ちょっと納得できないです。
「幽霊団地事件」もう1つの真実
住人たちによる噂以外にもう1つのことが発端となり、「幽霊団地事件」は終幕したのではないかと言われています。
それは、2000年9月30日に一部の住人が神道を司る木曽御岳本教の祈祷師を呼び、翌10月15日にお祓いをしてもらっていたこと。
祈祷師はお祓いで「約30年前に、ここで首吊り自殺した女性がいる。数々の現象はその崇りだ」と霊視しました。
実際に調べてみると、確かに団地の近くでオイルショックが起こった1970年代に小学生の子を持つ母親が死亡する事件がありました。
この事実をきっかけに事件は新聞報道を筆頭に過熱化し、以降数々の霊能力者が1日に2~3人のペースで訪れて除霊しようと試みるも、解決には至りませんでした。
しかしそこに霊能者・下ヨシ子さんが「刀鍛冶の霊とポルトガル宣教師の霊の怨念」と主張し、お弟子さんの方々と共に除霊を行います。
下さんがお弟子さんと共に行った除霊は見事成功し、2000年末に現象は下火となり2002年には完全に岐阜県富加町の幽霊団地騒動は終焉を迎えました。
■霊能力者・下ヨシ子さん
「富加町のポルターガイスト」現在の姿
2002年以降、事件の舞台となった団地ではポルターガイストなどの奇妙な現象は起きていないそうです。
また、2022年時点で2000年代に入居していた住民は引っ越しや高齢で亡くなっており、「幽霊団地事件」当時のことを知る人はほとんど残っていません、
当時自治体会長を務めていた方も、高齢で既に亡くなっています。
したがって聖地巡礼や興味本位ないし面白半分で団地を訪れても、事件について分かることはありそうにありません。
現住民の方や近隣住民の方々のご迷惑になる行動はお控えくださいますよう、お願い申し上げます。
映画「N号棟」キャストとあらすじネタバレ
映画「N号棟」あらすじネタバレ
とある地方都市に、かつて霊が出るという噂で有名な団地があった…。
女子大生の史織(萩原みのり)は、元カレの啓太(倉悠貴)が卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに、興味本位で同行する。
啓太の現在の恋人・真帆(山谷花純)と3人で向かう先は廃団地。廃墟同然の建物を進む一行だったが、そこには今も住人たちがいた。
不思議に思いながらもロケハンを進めようとすると、突如激しいラップ現象に襲われる。
騒ぎが落ち着いたかに見えたその瞬間、優しい声をかけてくれていた住人の一人が、目の前でおもむろに階下へ飛び降り自殺を図る…。
状況を飲み込めずに驚く史織達をよそに、住人たちは顔色一つも変えない。
何が起きているのか理解できないまま、その後も頻発する怪奇現象に襲われる史織たち…。
団地の住人たちは恐怖する3人を優しく抱きしめ、事態を受け入れることで恐怖は無くなると言葉巧みに誘惑してくる。
超常現象、臨死浮遊、霊の出現…徐々に「神秘的体験」に魅せられた啓太や真帆は次第に洗脳されてしまう。
仲間を失い、追い詰められた史織は、自殺者が運び込まれた建物内へ侵入するが、そこで彼女が見たものは、思いもよらぬものだった…!
新ジャンル・何度も観て確かめたくなる考察型恐怖体験ホラー映画が誕生!
■映画予告動画
映画「N号棟」出演キャスト
萩原みのり:史織(役)
山谷花純:真帆(役)
倉悠貴:啓太(役)
筒井真理子:加奈子(役)
岡部たかし
諏訪太朗
赤間麻里子
脚本・監督:後藤庸介
赤い服の女性はポルターガイスト現象の1つでは…!?
画像1つだけでも恐い!
■映画「N号棟」公式サイト他SNS
まとめ
映画「N号棟」のモデルとなった「幽霊団地事件」の全貌と映画のあらすじネタバレ、キャスと情報についてご紹介しました。
幽霊騒ぎが1つの部屋でなく団地全体で起こった、というのが余計に恐いですね…!
映画単体でも勿論面白いと思いますが、モデルとなった事件の顛末を知ってから見ると考察が更に深まり見ごたえがありそうですね!
ぜひ映画鑑賞の際にご活用ください!
ご訪問ありがとうございました♪
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